人は本来、死ぬ間際が一番綺麗な姿勢になるものである。
運動不足や加齢により、総筋肉量は必然的に減っていく。
少しでも「自分が楽に暮らしたい」。
そのために、最も重力の影響を受けない位置に、無意識的に身体を真っ直ぐに持っていくのである。
昔の人は、年をとるほど綺麗な姿勢になっていきました。
しかし、現代の高齢者の方に多い背中が曲がった姿勢は、楽な姿勢ではありません。
伸びきっているものにただぶら下がっているだけで、無理な姿勢を続けてきた結果なのです。
大事なのは筋トレで筋肉量を増やすことではなく、
姿勢保持に使っている筋力を減らし、
その力を本来の役割である運動筋として使えるようにすること。
一番楽な位置が「真ん中」なんだと、頭で考えずに無意識で捉えることです。
姿勢を保持するのに筋肉は必要ありません。軸だけで立てるのです。
本来なら「軸」は、無意識的に勝手に作られていくものなのですが、
現代の生活環境・習慣がそうさせてくれません…。
世界中に蔓延る間違った常識が現代人の身体を壊していっているのです。